シルバーウィーク真っ只中、9月20日に長野県木曾郡王滝村で行われた、SDA(セルフディスカバリーアドベンチャー)王滝に参加してきました。ダートを走りまくる、日本でも最高峰の過酷なMTBのイベントです。
「ストーなら大丈夫だよ!心配要らないよ!」という周りの言葉を真に受け、SDA王滝100kmへの出場を決めましたが果たして・・・。
きれいな景色がお出迎え。山が高く、水は澄んでいます。
スタート地点では各メーカーがブースを出しています。スペシャライズドのブースで竹谷さんを囲んで。
前日のパーティーではビールで乾杯。ステージ上では写真を交えてコースの説明が行なわれていますが、ビールに夢中で全く聞いていませんでした。後に後悔することになります・・・。
夕食も豪華。
レース当日は宿を5時頃出発します。辺りは真っ暗ですが、アップがてらスタート地点までのんびり行きます。
スタート地点ではすでに自転車がズラリ。人だかりで見えませんが、ずっと前の方まで並んでいます。そしてずっと後ろの方にも並んでいます。職業柄、他人のバイクが気になるので眺めて歩きましたが流行のフロントシングル、結構多いですね。ファットバイクやシクロクロス、中にはシングルスピード車も!
スタート前に一枚。この頃は皆まだ元気いっぱいですね。
スタートしました!列が長いので、スタートの合図がかかってから実際に走り出すまでだいぶ時間差があります。それでもチップで計測しているので、前の人も後ろの人も少し先のゲートをくぐった時点から計測開始です。焦ることはありません。
レースが始まってしまうと、とても写真を撮っている余裕はありません。ここからは店長のバイクに取り付けたシマノカメラの様子を少し。
こちらは第一チェックポイント。基本的に水しかないので、補給食も予備のチューブもその他トラブルに対する用意も自分で持ちます。「セルフディスカバリー」と言われる所以ですね。
途中でパンクやチェーントラブルなどで止まっている方を山のように見ました。途方に暮れているような場合はさすがに声をかけようと思いますが、基本的にスルーです。セルフディスカバリーですから。
第二チェックポイント
途中でリタイアするとしても回収車など無く、自力でスタート地点まで戻るしかありません。戻る体力も残しておかなければなりません。チェックポイントではエスケープルートが用意されているので「進むか、やめるか」の選択を迫られます。目の前を走っていた方は係員に告げ「やめる」の選択をしました。さらば同志よ。全然知らない人ですがここまで走ってくると、共にゴールを目指す仲間とも思えてきます。
延々と上り、延々と下りますが、苦しいことばかりではありません。こんなに綺麗な景色もあるんですね。余裕の店長です。
あとどれくらい上ればチェックポイント?
分かるのはスタートしてからの時間と、「○○km地点」の看板のみ。事前にもらった地図にはチェックポイントも書いてあったのに。高低差表もついていたのに。見てなかったぁ~!前日の説明も聞いてなかったぁ~!なによりこんなにツラいなんて誰も教えてくれなかったぁ~!
「ストーなら大丈夫だよ」の言葉を間に受けてロクに準備もしてなかった事を思い知らされます。が!後悔してももう遅い。一踏み一踏みペダルに力を込める以外に出来る事はありません。
頭の中には「なんでこんなに家から遠いところで、なんでこんなにツラい事やってんだろ・・・」と泣きたい気持ちが渦巻きます。もうイヤだー!
第三チェックポイント。
ここを過ぎたあたりで後ろから追い抜いて行く人、ステムに高低差表が貼り付けてあるではないですか!これであとどれくらい上り、どれくらい下るのか分かります。同時に残りの体力配分と補給食をどこで食べるかの計画も立ちます。当然「見せてください」なんて恥ずかしくて言えないので。抜かれ際に目に焼きつけます。助かりました。
「天然エイドステーション」の看板がいくつもあり、おいしい沢の水を飲むこともできます。
ゴールが近づくにつれ、あんなにツラかったのに終わってしまうのが寂しく感じられます。なんなんだこれは?
そして、
ゴーーール!!
足ぷるぷるです(笑)
ゴール後のビールがウマイ!その①
ゴール後のビールがウマイ!その②
ゴール後のビールがウマイ!その③
ゴール地点には富山支部からもチーム員が駆けつけてくれました!ありがとう!
ここで42kmの様子も少し
ゴール後のビールがウマイのなんの!もう走らなくていいという開放感と、終わってしまった寂しさと・・。途中ではあんなにイヤだと思っていたのに、「今度走るときにはこれをあーして、あれも準備して・・・」なんて考えてしまいます。あれ?もうイヤなんじゃなかったっけ?
それにしてもこの達成感はクセになりそうです。
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